弁護士は、包括的代理権を有することが法律で認められている法律全般の専門家です。一方、公認会計士は、税務・会計業務の専門家です。どちらの資格も、文系国家資格としては最難関と言われている試験を突破しないことには手に入れることができません。

しかし、ここ数年、都市部における様々な士業の資格保有者が飽和状態に達するようになってきています。そのため、最難関資格を有していても、就職先を見つけることができないというケースが珍しくありません。 そのような事情が背景にあるため、より就職に有利になるようにするために、弁護士資格と公認会計士資格のダブルライセンスの取得を目指す人が増えてくるようになりました。

確かに、文系最難関資格を2つも持っているという点は大きなアピールポイントになりえます。少なくとも、本人が優れた頭脳の持ち主であることの証明にはなります。ただし、それで就職先を見つけやすくなるかどうかという点に関しては疑問を呈する人が少なくありません。

現実的なことを考えると、2つの資格を取得するためにはかなり長い時間がかかってしまいます。弁護士の場合、司法試験に受かった後で1年間の司法修習を受ける必要があります。

また、公認会計士の場合は、国家試験合格後に2年以上の実務経験と補習所通いが必要になりますので、無事に両方の資格を手中にできた時には、年齢がかなり高くなってしまっている可能性が高いです。

最近の求人動向を見ると、資格の有無よりも実務経験の有無を重視する傾向が強まっていますので、ダブルライセンスが必ずしも有利に作用しない可能性があります。もちろん、仕事の幅を広げることができますが、総合的に考えてみることが大切です。